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June 2007

2007.06.30

インターネットの国境

従来、インターネットは自由な社会、国境のない社会と言われてきたように思う。あるとしても言葉の壁であって、アクセスはできる、というのがよくある話だった。
そしてそれは、今までは感覚的にもそんなものだったんじゃないだろうか。99年くらいの地球病とかそういう話はあったにせよ、比較的どこにでもアクセスできたし、どこからでもアクセスはあったんじゃないか。

だが、最近はインターネットにも国境が生まれつつある。

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2007.06.20

IPv4アドレスの枯渇(2)

 昨日、JPNICからもIPv4アドレス枯渇に関するアナウンスが行われている。
  ・「IPv4アドレスの在庫枯渇状況とJPNICの取り組みについて
  ・「IPv4アドレスの在庫枯渇に関して


 IPv4アドレスが、現在のままでは近いうちに無くなるというのが一致した見解になってきたといえるようだ。
 あとは、この状況に対してどのような対応をするのかだが、IPv6化と、使われていないIPv4アドレスの回収を同時に行っていくということを、JPNICは指向している。
 中でも、今回の発表で面白いのは、下記の部分じゃないかな。


JPNICは、 NATだけで今後長期に渡ってインターネットにおけるアドレス需要が全てまかなえるとは考えていません。


 私は技術に詳しくないので、これが正しいのかどうかがわからない。だから、この辺の根拠がもっと明らかになってこないかな、と思う。
 これが明らかになると、かなりインパクト大きいんじゃないかな。

2007.06.15

IPv4アドレスの枯渇

結構議論になっているみたいなので、知っていることだけでもメモしておこうかな。

まず、IPv4が枯渇する時期についてのデータだが、現在最も正確とされているのは、APNICのGeoff Huston氏が公開している、IPv4 Adress Reportである。この下の方にある、"Figure 30d - Projected RIR and IANA Consumption (/8s) " がよく使われているグラフ。
IPv4アドレスが/8単位(かつてのクラスA)でどれだけプールされているかについて、今までの消費量をもとに算出しているものになる。
現在残っているIANAのプールは、/8が48個。そしてここ数年はだいたい1年に10個くらいのペースで使用されている上に、今年は既に7つもでているという状況から算出したのが、下記の時期というわけだ。

 Projected IANA Unallocated Address Pool Exhaustion: 21-Feb-2010
 Projected RIR Unallocated Address Pool Exhaustion: 28-Sep-2010

この違いだが、IANAというのはインターネットのアドレス番号を管理する中心的な組織、RIRというのは、アジア太平洋、北米、南米、欧州、アフリカのそれぞれを地域のインターネットのアドレス番号を管理する組織になる。
RIRはIANAからアドレスをもらい、それを国別の組織や企業が割り振りを受けて利用するという形をとっているので、最初にIANAの持っているアドレスが無くなり、その後に、RIRが割り振りを受けていたアドレスを割当終えてしまう、ということになる。

ISP等がその時以降アドレスを受け取れなくなるのは、2010年の9月末というわけだ。

まあ、正確にはRIRからNIR(国別の管理組織)が受け取っていてそちらから割当を受けるということもあるので、もう少し後になるかもしれないけれど、まあ、そうたいした差は出てこないんじゃないかな? その国がどれだけプールしているかにもよるけれど。
ではエンドユーザはどうかというと、もっと後になる。各ISPがプールしているアドレスがあるからだ。それによって5年も10年も伸びるかというと、難しい気がするけどね。(根拠無し)

この枯渇という話については、色々と疑問が出ているようだ。NATがあればそれで解決するという声は大きいし、他にも、歴史的にインターネットの最初期に大量に割り振りを受けているところから回収すれば十分に足りるとか、IPアドレスの市場を作ってそこで取引すれば自然と落ち着くとか……。
私にはこれらの手段で解決できるかどうか、技術的・経済的な知識等が足りないのでここでは述べられない。


ただ、IPv4の枯渇に備えるべきという動きが、アドレスを管理する機関で起こりつつあるのは事実だ。
北米のアドレス管理組織であるARINは、先月、次のような宣言を出している。
 "ARIN Board Advises Internet Community on Migration to IPv6"

IPv4はなくなるから、今後もサービスを続けるなら、IPv6への移行を考えておけという感じかな。
ARINではこういう判断が出てきているわけだ。
他にも、各RIR毎にそれぞれ議論は行われているようで、今年末くらいにかけて出そろってくるんじゃないかなぁとおもっているところだったりする。


さて、それではIPv4のアドレスを割り振られなくなるとどうなるのか。
たまに誤解されているけれど、別にアドレスが枯渇したからといって、インターネットが止まる訳じゃない。今あるネットワークはそのまま動かし続けることができる。
困るのは、新しいサービスを行いたいという時だ。新しいノードを増やそうにもアドレスが足りない、ということになるためである。

そして、新しいサービスをIPv6で構築した場合、既存のIPv4のノードからどうやってアクセスするかという問題が起きる。トランスレータというIPv6-IPv4アドレスの変換を行ってくれる機器を利用すればつながるのだけど、大規模にそういうものを用意できるのだろうか、そういうよくわからない話もあったりする。


Geoffの言うとおりならあと3年しかないわけで、枯渇問題を含めたこの辺の議論は、きちんとやっていかなきゃいけないんだろうと思う、今日この頃。
本当は来月のJPNIC Open Policy Meetingに行きたいのだけど、別の予定と重なってどうやっても行けそうにない……。

あ、そうそう、日本語で枯渇問題について述べているのは、下記のJPNIC文書になる。
 「IPv4アドレス枯渇に向けた提言
これはちょうど1年前の物で今とは枯渇予測時期が異なっているけれど、参考になると思うので、この問題について知りたいという人は是非よんでみてはどうだろうか。

2007.06.14

記録の保管

移動の途中でふと夕刊フジの「徳光アナ「死んでいた」」というタイトルが目に入った。
また社保庁かなぁとか思いつつも、急いでいたので内容を見ることができず、帰宅してZAKZAKを見てみた。

徳光アナ『死んでいた』……年金記録で『死亡扱い』

ていうか、こういうミス、結構あるんだと思う。

だって私の父、昭和24年生まれのはずなのに明治24年生まれになっていて、老人福祉手帳だったかな、なんかそういうのが送られてきてたしね。これは、社保庁じゃなくて、市のチェックミスだったけど。
明治と昭和のチェックを間違えて、かつ、成立しないわけではない年齢だったから、通ってしまっていたらしい。

これの面白いところは、本人が言わなかったら、気づかないままに福祉の対象になっていただろうということ。なんせ書類関係を色々送ってきていたからなぁ。
明治24年生まれだと、そのときで113歳くらいだったのかな?
もう少し放置していれば、日本最高齢になっていたかもね、といって、家族で笑った覚えがある。
さすがにそうなったら、役所でもミスに気がついただろうけどさ。


社保庁とかでもそうなんだろうけど、こういう人為ミスをどうやって減らすか、ということが重要になってくるのだと思う。
電子化したところで紙の書類を廃棄すると、何処で間違ったのかがわからなくなってしまう。それは結構問題だよな、と思うし、だからといって、全項目をチェックする体制を作っても厳しいだろう。
廃棄する前にPDFにして保存する、とかになるのかねぇ。とりあえずオリジナルの原紙を何らかの形で保存しなくては、ミスの修正もできやしない。かといって、紙を大量に保存しておくのも大変だしね。


とか色々考えはするわけだけど、私個人としては社保庁じゃなくて国税庁に統合してしまうか、もしくは完全に民間に移してしまえ、と思う。銀行とかに任せればすくなくともずさんな管理はしないだろうし。多分。

とりあえず、厚生労働省に持たせておく必要性はどこにもないかなぁと思う今日この頃。

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