「萌え」というインターフェース
もうすでに誰かが書いているようにも思うが、「萌え」本とバーチャルネットアイドル(VNI)について少し書いてみようと思う。別にこの関係に詳しいというわけでもないけど、なんとなく思っていることがあるもので。
萌えIPv6本を紹介していたりすることからわかるように、私は萌え本を数冊持っている。具体的にはIPv6本と、法律本、法律本(日々の生活編)、法律本(著作権編)の4冊だ。萌え単はまだ買ってない。なんか2も出てるらしいが。
さて、私が何を持っているかというのはともかく、この萌えというのはインターフェースとしての役割を果たしているのではないかと考えている。前にVNIというのは匿名サイトだという主張を人から聞いたことがあるのだけど、はたして本当にそうなのかなと思ったりするわけだ。いや、あれが匿名であることは否定しないけど、それ以外の意味も持っているのではないかと。
VNIのはじまりは、かの有名な「ちゆ12歳」というサイトだ。ここを見ている人に知らない人はいないだろうから説明は省略するが、このサイトというのはインターフェースとしてちゆ12歳というキャラクターを利用したのではないかと考えている。あのサイトが受けたのは、ちゆ12歳という少女がアニメ等を斬るという形式がうけたのではないかと。中の人が実名でやってうけたのかというと、あれほどの人気を得なかったのではないかという気がしているわけだ。
そして、ちゆ12歳以降に誕生したVNIの場合は二つの方向があるように思う。一つは、ちゆ12歳に紹介して貰えるなどの理由で、アクセス数が多く稼げるということ。版権物キャラクターを使う場合は、その版権キャラのファンも呼べることから、かなりのアクセス数を初期から稼ぐことができた。反面、版権キャラクターの性格に準じた内容しか書けないという状態にも陥った。
もう一つが、ちゆ12歳と同じくキャラクターをインターフェースとして利用するという方向性で、このサイトでもたまにとりあげている真紀奈たんとかがある。彼女らは、法律など一般の人が取っつきにくい分野について、萌えというインターフェースを用意して、少しでも親しみを持って貰えれば、わかりやすくできればという方向に動いていたように思う。アクセス数稼ぎもあったとは思うが。 これと同一の方向性に、萌え法律本や、萌え単などがあるのではないかと考えていたりするわけだ。
で、最近、萌え本が増えているのは、「萌え=やさしい」「萌え=わかりやすい」という関係が成立してきているからなのではないだろうか。単純に萌え法律本がそれなりに売れたから、ではないような気がしている。今までマンガという形で簡単にしていたのを、萌えを利用することでそうしたのではないかって。こうすると、マンガ化するよりも楽なのではないかと思う。原作者がそのまま文章書いて、あとはイラスト入れてもらうだけでそれなりのものができあがるわけだし。
そして、「萌え≠不正確」という認識もまた定着しようとしているのではないかと考えていたりする。この辺についてはced氏が「真紀奈論」として書いている。
キャラクターを使うと言うことには色々と意味があるような気がする。
ただ、そういうことを書きたかっただけだったり。
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