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2005.02.25

著作権特区

最近の茶会で、著作権特区というものが必要なんじゃないかという議論をしている。
コンテンツをより多くつくり、海外へと売るという政策をとるのであれば、創作者をつくりだすための場が必要なのではないかということからだ。

この著作権特区という考え方自体は、以前から主張はされていたらしい。実際に申請したっぽい岡山県では、以下のような政策を掲げている。(実際に行われているかどうかは未調査)


デジタルコンテンツ流通特区(Dトップ・エリア)の形成
 デジタル化時代に適応した著作権制度(注)を先行的・試行的に導入するほか、高速大容量の「岡山情報ハイウェイIPv6」を最大限活用したデジタルコンテンツ流通のための実証実験環境の整備や、国が行う権利処理・課金システムや高度配信技術等の研究開発を誘致するなどの方策により、デジタルコンテンツの円滑な流通を総合的に支援する「デジタルコンテンツ流通特区(Dトップ・エリア)」を形成し、次世代のデジタルコンテンツビジネスを目指す先進的企業の進出を促し、最先端の情報通信基盤にふさわしいデジタルコンテンツの充実を図る。
 (注)放送番組や図書館等に保存される地域の映像情報等をインターネットで配信(二次利用)する際には、新たに著作権処理が必要であり、この権利処理にかかる煩雑な手続が魅力あるデジタルコンテンツ流通の阻害要因の一部となっている。

by おかやまIT戦略プログラムee

この政策はコンテンツ流通に関連したもので、あまり創作の方向を向いているわけではない。一応創作についても別の政策としてあがっているが、著作権を侵しかねない形のものではない。普通に創作者を育てるということを書いてあるだけだ。
この特区については、JAPAというところでも議論が行われたらしい。議事録(2003年6月7月)に少しだけあがっている。これによると、文化庁は著作権は「私権」であって「規制」ではないから、特区になじまないと返答したのだそうだ。
まあ確かにインターネットで流通されたら、特区と言いつつ世界中からDLできるよな、と思うので、権利侵害の度が著しく激しくなる可能性があり、文化庁が反対するのも分かる気がする。 でも、デジタル化時代に対応して、そういう実験くらいはやってもいいと思うんだけどね……。例えばNHKのコンテンツとか使って。

さて、茶会ででている著作権特区というのは、岡山とかで考えられているものとは全く違うものである。そもそも特区制度とインターネットをあんまり絡めていない。(インターネットと絡めた案ももちろんいくつもでているけど)
簡単に言えば、コミックマーケットのような場所を合法的に維持しようというものだ。
特区に指定された区域では、オリジナル作品の完全なコピー品以外の作成が認められる。その特区内では売買も可能とする。二次的著作をフリーにして、様々な創作を自由に行える場を創ってしまえという話である。
同時に、現在コミックマーケット等について、ポルノ市場と化しているのを放置していていいのかという話もあるらしいが、それも容認する方向にしておく(これについては反対も多い)。さすがにリアルな児童ポルノなどを創るのは禁止しないといけないが、絵やマンガについては規制しないようにする。つまりは、現状を維持する。絵やCGにまで表現規制などをかけた日には、萎縮効果が強くなりすぎかねないだろうから。

そういう場を用意することで、創作を活発にすることができるのではないかと考えているわけだ。少なくとも、その場所で腕を磨き、コンテンツを創造する人間が増える助けにはなるのではないかと思う。現在の日本のアニメやマンガの市場を支えているのは、同人市場だといわれているし、裾野を広げておくことで、トップクラスの制作者があらわれてくるのだろうから。そして、混沌とした場所にしておくことで、全く新しい作品も生まれてくるかもしれない。

単純に規制するのではなく、創作の余地を残しておかないと、次世代のクリエイターは生まれてこないだろう。ただ学校創ればいいというわけではないだろうし。

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