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2005.02.17

書籍とCreative Commonsの相性

Copy & Copyright Diaryで電車男の話が出ていた。
ネットで全部読めるのに、本にしてもベストセラーになるということで、この例はとても面白いものだと思う。類似の話としては、アメリカの911報告書などがあるだろうか。あれもネットで全部ダウンロード可能なのにもかかわらず、それを一言一句変えずに書籍化したものがベストセラーになっている。

このような例を見て、クリエイティブ・コモンズと書籍というのは案外相性がいいのではないかと考えていたりする。
(2/18一部修正)

クリエイティブ・コモンズの各ライセンスでは、サンプリングライセンス()を除いて、オリジナルの著作物を非営利であれば無許諾でネットに流すことを許可している。
そのため、商業的な用途での採用がどうしても少ない。これはある意味当然なのではないかと考えている。ネットで手に入るんだから、わざわざ買わないよ、という人も多いだろうから。特に音楽などでは、デジタルデータがあればそれでいいという人も多い。もちろん、デジタルデータを手に入れたことでCDを購入するという動きもあるのだけど、下手に無料で配信したら、音楽配信で儲けることができなくなりかねない。

でも、書籍については違うのではないかと考えるわけだ。
書籍の場合、種類にもよると思うが、ネットで読める物が書籍化されても、買うことが多いような気がしている。電車男もそうだし、ネットで公開されるデータなどもそうではないだろうか。
簡単な話、長文をディスプレイで見るのは結構つらい。そして、印刷して持ち歩こうにもページ数が多い作品の場合は印刷費用もかかるし、持ち歩きにも不便だ。そのような状態で、それなりの値段で本がでていたら、それを購入したくなる物だろう。とりあえず私もレッシグ教授の「Free Culture」はなんだかんだいって買った(データと英語版書籍と日本語版書籍を全部持っている……)。

別にネットで公開する必要はないという意見もあると思う。けれど、ネットで公開されることによって、需要が生まれることもあると考えている。新刊書籍については、あまり効果はないかもしれない。しかし、例えば過去の品切れの書籍がネットで流通していて、それがどこかで評判になり、復刊を求める声が生まれるなんてこともあるのではないだろうか。
「非営利」オプションをつけておくことで、再び商業ルートに載せて儲けることもできないだろうかと考えたりする。

また、「改変可能」にしておくことで、映画化なりがしやすくしておけば、その映画化によっては利益を得られなくても、原作の発行という形で再び利益を上げることもできるのではないか。そうすれば、絶版の作品からの再発掘なども進むような気がしている。
そういう用途に、クリエイティブ・コモンズは役に立たないだろうか。
 
 
 
サンプリングライセンス:この3種類すべてがオリジナル著作物の頒布を許可していないわけではなく、Sampling PlusとNoncommercial Sampling Plusでは非営利であれば無許諾でオリジナル著作物を頒布することを認めている。オリジナルの著作物を非営利利用であっても無許諾で頒布することを認めていないのはSamplingのみ。
3つとも日本語化未了。

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ライセンス」カテゴリの記事

Comments

法的なことは全くの門外漢なのでさっぱりですが
ネットにあるものを買うって言うのは、いつ消えるか分からないと言う危機感と言うのもあるんじゃないかと思いますね
ネット上でいつでも読めるようで、じつはけっこう不安定な存在というのもありそうかなと、思います
まぁ、サイトそっくりコピーできればいいのですが、なかなかできないような気もしますし

また、もともとは電車男は作品として世に出たわけでは無くって掲示板で交わされた会話を有志がまとめて読みやすくしていたものを、その有志が勝手に書籍化してしまったという経緯があるだけに、掲示板参加者にはすっきりとはできない問題じゃないかなぁと思います

勘違いな書き込み内容でしたら済みません

>クリエイティブ・コモンズでは、オリジナルの著作物を非営利でネットで流通することを、(現行の)すべてのライセンスで認めている。

サンプリング・ライセンスは?っていうひねりのないツッコミはだめですか。

コメントありがとうございます。

>とおりすがりさん
いつ消えるかわからない不安感というのもあると思います。
でもそれだと、バックアップとっておけというのとあまり変わらないような気もしまして。それだけじゃないんじゃないかなと思っていたりします。本だって無くなる時はなくなりますしね。
それに、バックアップのつもりで買う人が多いのであれば、ネットで配信されている曲を聴いてCDを買う人も多いように思うんですが、本当に買われているのかなと。みんなCD-Rに焼いてそれで満足しているんじゃないかと。
書籍の場合は印刷して満足する人あんまりいないように思います。

電車男の出版に関する問題というのは、今回はあまり対象としていませんでした。ネットにあるそのままのものが売られて、ということに注目してみたので。911報告書なども一緒にあげたので、その辺はわかっていただけるかと思うのですが。
ネットのコンテンツの書籍化問題って色々絡んでくるだろうなというのは私も認識しています。それに単純に売れた場合の利益の処理はどうなっているのか結構気になりますしね。
だから、どちらかというと、絶版等の書籍をネットでばらまいて、それで再びの復活を狙うということができるんじゃないの?という方を提案したいかなと。

>安楽公主さん
そのツッコミは有効です(笑)
ただ、今回は、現在日本で使用されているライセンスということで(現行の)とつけました。現状ではサンプリングはまだアメリカ、ブラジルでしか使えるようになっていないので。(少なくとも日本はまだ参加していない)
一応、明日くらいの更新でサンプリングのことについては扱おうかと思っています。もう一つのライセンスについての紹介も含めて。

ありゃりゃ。前のコメント前に思いついたのは「クリエイティブ・コモンズとカタカナ表記しているのだから当然CCジャパンのことだ。ジャパンは省略したがCreative Commons一般の話と勘違いする人間はいない」または「(現行の)とは当然日本版が用意されているかどうかであって、文脈的に明らか。(現行の)ではすべて非営利共有可と聞いてサンプリングライセンスの曲を配布してしまうやつが出ても、勘違いする方がおかしい」だったのですが、そのままでしたか。

「日本」はまだ参加してないというのは、日本ということばで何が省略されてるのかなかなかおもしろいところですが、CCジャパンが日本版を作っていない以上、日本人がサンプリング・ライセンスを使うことも、それ以上にサンプリング・ライセンスが適用された曲に触れる機会もありえない、ということなのですよね? 「そうか、CCなら全部非営利で共有して良いのか」なんて勘違いする方が悪いってことで。

>現状ではサンプリングはまだアメリカ、ブラジルでしか使えるようになっていないので。
うわ、勉強になります。いまも管轄はジェネリックでサンプリング使ってる人を知ってますが、日本人不可あるいはブラジル・米国以外は駄目という注意書きを見落としてました。CCジャパン発足以前にCCライセンスを選んでいたようなものだと勝手に勘違いしてましたが、やっぱりCCジャパン製以外は日本人は使えないってことですよね? 日本法にすりあわせてあるからより安心とかいう話ではなくて、使えなかったなんて。日本版がないライセンスを誤って適用してしまった人に教えてあげたいのですがどうすべきでしょうか?

>安楽公主さん

ごめんなさい。これは私のコメントの方に問題がありますね。
日本では有効かどうか不明であるというのが正しいです。安楽公主さんの説明の方が正しいですね。

CCJP発足以前のCCを使用しているのと同様であるという安楽公主さんの意見の方が正しいものと思います。

サンプリングライセンスに関して誤解する可能性があるという点は見落としていました。これは記事そのものに変更を加えておいた方がいいですね。
ありがとうとざいます。

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