K's Diary @ cocolog

　とりあえず、何で利用できる者は「弊社」なのに、著作権を行使できないのは「弊社及び弊社の指定する者」と拡大しているんだろう。
　これは、弊社以外の人間、つまりはライブドアが許可した人間／企業が商業的に使用することを可能にするためだと思われるが、どういう事に使うつもりなんだろう。やっぱり書籍化か？出版社に文句を言わせないようにするため？

　「当サイトの宣伝を目的として」というのも削除されているから、ライブドアが営利目的でブログの文章を使用することもあり得る。livedoor Blogを使用している知り合いがいないのでどういう内容のBLOGがあるのかよくわかんないけど、書籍にする価値がそれなりにあるBLOGもあるんだろう。そういうのが書籍になって発行されたとしても、無償での利用を許可しているわけだから、それによってライブドアが得た利益が、文章を書いたユーザーに還元されることはないわけだ。

　で、例によって著作者人格権の不行使特約が入ってる。誰か不行使特約が有効かどうか争ってくれないかなぁ。譲渡不能なものを不行使にすることで、実質的に譲渡に近い効果を生みだしているし、著作権制度の本来的な趣旨からすると、不行使はありえないと思うんだよね。
　そう主張してくれないかな、著作権は人権だって主張している方々。著作権＝人権説の根幹を揺るがす問題だと思うんだけどなあ……。規約一つで簡単に制限できる人格権ってなんだよ、って思うんだが。

（追記）
　著作者人格権は有効説が主流らしい。（こちらより）
　
　あと気になるのは、この規約がいつ発効し、どの範囲に及ぶのかということ。

第９条 （規約の改訂について）
弊社は、法令等の制定、変更、廃止などの理由により、利用者への了解を得ることなく本規約を変更できるものとします。この場合、変更後の規約は本サービスのWEBサイト上に表示した時点より効力を生じるものとします。

　第９条にはこのように書いてあるということは、既に規約は効力を発していることになる。
　では、この規約の効力は、今までのログにも及ぶのか。

　約款論には詳しくないから、どうなのかよくわからない。ただ、この規約を見た後に更新を行った場合、規約に同意して利用したものと判断されることはありそうな気がする。逆に、データを引き上げた場合は、それまでの規約の範囲でしか及ばないのではないか。

　もう、無料のブログなんてこんなものだと思うしかないのかな。

（追記）
このサイトでブログ規約の改正案がでている。
このような形にするつもりなら改正を言い出さなかったとは思うが、今後どうなっていくだろうか。