インターネットの法と慣習 インターネットの法と慣習
ネットワークには固有の法律があるのではないか。HOTWIREDの連載をもとに加筆・編集された本。現在一番のお薦め。(記事)

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2004.05.30

需要予測の資料

今回の著作権法改正に関して提出された資料について、色々なところで検討が行われているようで。
実際の数値についてはまったくわからないので、こっちのリンクから分析している方の記事に飛んでもらうとして、私としてはこの資料の目的はどういうものなのかと言うことについて興味を抱いたので。
先にこれについての疑問点を紹介している方の記事を紹介。
とある議員に送ったメールのコピペ
デタラメにつぐデタラメ(また三菱総研)
官僚ってのは……

で、私の個人的な見解。
これ、私も三菱総研は輸入権の創設について少し分析の前提に入れているように思う。
要約版も、詳細版も、どちらにしても前提は以下の三点になっている。
・アジアでの経済成長に比例した、音楽市場の拡大
・違法コピーが取り締まり等で今後10年で現状の4割まで減少
・邦楽ソフトのシェアが拡大

要約版の場合、1が結論で2と3が詳細な分析なんだろうか。ただ、1のうち一番目は調査結果、二番目は仮定、三番目は提案、四番目はアンケートの結果のようだし、実に1の位置づけがわかりにくい。
とりあえず、この報告書では、要約版も詳細版も、還流措置はともかくアジアに積極進出してみた場合、どれだけの需要をアジア各国で得られるのかということについてのものじゃないかな……と思う。

ただ、そうだとすると、この報告書では「日本に還流させる目的で購入されるという需要」が対象になっていないんじゃないだろうか。あくまでもアジアの人が自分で使うために購入するという需要だよね、これ。
そうだとすると、輸入権の創設というか、還流は行われていないことが前提条件であると考えられてもおかしくない。

……問題は、この報告書はあくまでも、「アジアにおける日本音楽ソフトの需要予測」であるということだ。そういう意味では、還流目的購入が入っていなくても問題ないかもしれない。片手落ちのような気もするが。

ついでに、三菱総研のデータにそのまま還流率を乗じると、おかしなことになるように思うんで、このまま文科研の報告書が使っているのなら、それは問題かもと思う。アジアの人が購入したものに現在の還流率をかけるだけじゃなくて、還流目的で購入等を行う業者の存在も考えないといけないだろうし。

ま、詳しくは、実際のデータ分析ができる人にしかわかんないんだろうけど。こういうのに詳しくない私の発言では、戯れ言にすぎんかもしれん。
あ、ちなみに私は輸入権創設には反対の立場。アジアから還流したって別に構わないじゃない。それでもちゃんと著作権料は入るわけだし。アジア盤を求める日本在住の人だっているし。権利拡大そのものに反対の立場だし。


……さて、金曜の発表の準備しないと(汗)<著作権法とは全く関係ない発表

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昨日、高橋健太郎氏のBlogにて公開されている三菱総研の報告書(要約版)と、株式会社文化科学研究所(前身はぴあ)の報告書を読んで、その感想を書きました。 ところ... 続きを読む

受信 May 30, 2004 1:37:22 PM

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