著作権の自由
今日の日経一面のコラムは少し面白かった。冒頭から「福音の少年」の話が出て、そして最後がクリエイティブ・コモンズの話。「クリエーティブ・コモンズ」という書き方はどうかと思うが。
福音の少年の元作品である「錬金術師ゲンドウ」は、初期のエヴァ二次創作の中でも特に優れた作品の一つ。数少ない完結した作品でもある。
私が読んだのは……5年くらい前だっただろうか。オリジナル色が強く、名前を変えたらそれで別の作品に仕上がるように思ったっけ。二次創作の中には結構こういうのが多くあって、そういうものほど面白いように思う。まだ完結してないみたいだけど、Genesis Qとか、「DARC」とか。
エヴァを再構成したものとしては、ちょっと長いけど、「Vurnerable Heart」がいい。エヴァ本編よりある意味リアルだし(苦笑) あとは、サイトトップでも紹介している「ぼくはチルドレン」かな。これは作品内で言おうとしていることが気に入ったから。他にもいいと思ったものは結構あるが、あげるときりがないのでこれくらいで。
ってなぜ私はエヴァの二次創作小説の紹介をしているんだろう・・・。
とりあえず、二次創作小説を読んでいると、できのいいものっていうのは結構ある。名前変えちゃえばオリジナルとして十分通じるようなものも。もちろん、どうしようもないものもあるし、そういうものを書いた覚えもあるが(笑)
私が最近娯楽小説をほとんど買わなくなったのは、娯楽小説だったらネット小説で十分だという気持ちがあるせいも要因としてはずせないと思う。単に読む暇が無くて積んでる本が多いという説もはずせないが。
ネットで創作されている二次小説などを見ていると、なんの利益にもならなくてもこれだけの人が創作活動を行うものなんだなというのを感じる。コミケに行ったときも感じたが、日本にはそれだけ多くのクリエイター予備軍がいることになる。
けど、そうやって創作されたものの大半は、著作権業界から見れば、違法な作品だ。でも、それってどうなんだろうと感じるから、CCPLやCeMの活動を支持している。
著作権を強力に主張するっていうことは、それだけの市場をつぶしているってことだ。本当ならそこからもっといい物が生まれてくるかもしれないのに。実際に生まれてきている物もあるというのに。
・・・
本当はCCPLについてちょっと書こうと思っていたのだけど、今日は時間がないのでこの辺で。明日にでも時間つくって書・・・ければいいな。
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