インターネットの法と慣習 インターネットの法と慣習
ネットワークには固有の法律があるのではないか。HOTWIREDの連載をもとに加筆・編集された本。現在一番のお薦め。(記事)

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2003.12.17

JASRACが関わると司法が歪む?

愚者の戯れ言さんと、White's Free Talkさんから反応があったので。
先に書いた、JASRACが絡むと司法が歪むという話については、前回の話の中ではファイルローグ訴訟(東京地判平成15年1月29日)のことを指している。
事件概要については有名な話なので省くとして、ここで問題にしていたのは、クラブキャッツアイ事件で示された要件を無理矢理当てはめてファイルローグを罪に問うたという点について。これはある場所で著作権侵害が行われている場合、場所の管理者が直接著作権の侵害をしていない場合でも、管理性の要件と営利性の要件を満たしていれば、場所の管理者に著作権侵害を問うことができるという話なのだが、ここで特に営利性の要件の認定が凄かった。


被告エム・エム・オーは,営利行為をすることを目的として設立されたものであって,本件サービス以外の活動はしていない(弁論の全趣旨)。したがって,被告らの主張するように,本件サービスにより利益を得る目的を有していないということは考え難い。なお,被告Aは,本件サービスの提供によって培ったP2P技術を活かして,企業向けサービスを開発し,販売していくという構想を有していた旨供述する(乙8)が,このような形の収益の可能性は不明であり,このように収益の目処を具体的に立てずに起業することは考えられないこと,被告Aは,雑誌のインタビューにおいて,本件サービスを将来有料化することを考えている旨発言していること(甲9)から,同供述は措信できない。

将来の営利可能性をもって営利性を認定したわけだ。そもそも管理性の要件もどうかと思ったが。
実際のところ、罪に問えなかったのかと言えば、差し止めはできたのではないかと思う。管理性の要件その他の面を強く認定していけば。プロバイダ責任制限法の部分はちょっとどうかなという部分があったか。
ただどうやっても罪に問いたかったのか無理矢理にでもあてはめようとした面が見受けられる・・・。
ていうかこのあたりは、小倉さんのこの文章でも読んでみるのが一番いいかも。

ちなみに、私は大学の時は民法ゼミに所属しながら、著作権法を趣味で勉強し卒論も著作権法(中古ゲーム訴訟で一本とファイル交換サービスで一本。4年生2回やったため)でした。
ただ、今は院生になったとはいえ、法学部にすらいません(苦笑) 現在は習慣でニュースを追っかけている程度。
・・・本当はとっとと研究に戻らなきゃならんのです(汗) 絶望的なまでに進んでないから。。。
もちろん意見を送るくらいはする予定ですが。
なにが言いたいかというと、私の意見には結構適当な部分もあるだろうってことです。特にblogは資料とかほとんど確かめずに書いてるので・・・(苦笑)

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